ヨーロッパの米料理
ヨーロッパの各国にも様々な米料理があります。まずイギリスでは魚(こだら)の燻製が入ったカレー風味のごはんの「ケージャリー」が有名です。そしてイタリアの代表的な米料理は米をバターで炒めた後にスープを少しずつ加えながら煮込んで作る「リゾット」です。
またスペインではフライパンで米と野菜、肉や魚介類などを炒めて味付けをしたものを炊き込み、サフランで色や香りを付ける独特の米料理、「パエリア」が代表的です。
その他にもギリシャではお米のロールキャベツである「ドルマ」や、ハンガリーではコンソメ風味に炊いたご飯とひき肉のグラタンである「ラコットポスツァ」、ポルトガルのパエリアと呼ばれる「アロース・デ・マリスコス」、ドイツやデンマーク、スウェーデンでは、米を牛乳で炊いてシナモンで香りを付けたり、ジャムなどで甘味を加えたりして食べるライスプディングの一種である「ミルヒライス」などがお米料理として有名です。
ちなみに、ミルヒライスはライスプディングのようにデザートとして食べるのではなく、主食として用いられ、ヨーロッパでは珍しいジャポニカ米が使用され、温めた牛乳を注ぐことで食べられるインスタントのものも販売されています。