世界のお米
世界の米料理を知るには、まずその国で栽培・使用されているお米について知る必要があります。なぜならお米は種類によっては調理法や食べ方が異なり、それが料理の種類にも大きく影響するからです。
例えば日本でもおなじみのジャポニカ米は、日本以外にも朝鮮半島、中国東北部、台湾北部、アメリカ西海岸でも栽培されていて、調理方法は主に「炊く」ものです。アメリカで生産される米はほとんど米を主食としている日本などの諸外国への輸出が目的です。
次にインディカ米はインドから世界へと広まり、インド、インドネシア、バングラデシュ、ベトナム、タイ、ミャンマー、フィリピン、中国南部、アメリカ大陸、ブラジルなどで生産され、日本でも1993年の凶作の年に「タイ米」として大量に輸入されました。
インディカ米はジャポニカ米よりパサパサしており、ピラフやパエリヤといった料理に適しています。また、米のシャイプが日本のそれに比べて細長いのが特長です。
その他にもジャワ島やインドネシア、イタリアやスペイン、トルコや中南米で栽培されているジャパニカ米があり、生産量は少なく、日本人にとっては珍しい米になりますが、イタリアやスペインなどではパエリヤやリゾットに使われるポピュラーなお米です。